花便り 7月 タシロラン
7月の花便り タシロラン
湘南国際村西公園の近くの雑木林の中でタシロランが咲き始めました。タシロランは、ラン科の花ですが、
蘭の華やかな趣はなく、腐生植物の一種で少し褐色を帯びた白い色の花が咲かせます。葉緑素を持たない
腐生植物ため、自分では養分を作ることができず、菌類と共生して栄養を調達している一風変わったラン科
の植物です。腐生植物にはギンリョウソウやバンギゼルが有名ですが、タシロランも同じ特徴を持っています。
当公園では、6月下旬から7月上旬に見られ、防風林の照葉樹林のなかに、4株の群生と21株の大きな
群生を確認しました。すごく珍しいというわけではありませんが、そう目にすることも無いようで、環境省の準
絶滅危惧種に指定されています。野の花は、野にあって初めて生ととしてくるものです。大事に見守っていき
ましょう。
タシロラン(全体写真)
タシロランの花弁(唇弁)には、赤紫の
小さな斑点が入ります。写真からも斑
点を確認することができます。二週間
ほど咲き、姿を消してしまうそうです。
タシロランの花弁(写真)